すべてが手作りにもかかわらず、手に取りやすい価格帯の刈込鋏です。しかし、プロ仕様のため製品性能は高く、コストパフォーマンスを考えるならば、最もおすすめの製品です。
ラインナップは現在、一種類で全長715mm、刃の長さ195mm、柄の長さ450mm、重量875g、刃に白紙2号を採用した製品を販売しています。各所のサイズはプロ用として一般的なサイズで、幅広い体格の方にお使いいただけるように設計されています。持った時のバランスが良く、実際の重量よりも軽く感じます。
カシメには六角のボルトが使用されています。ボルトの調子を自由に触れることもひとつの特徴です。手作りの品が持つ温かさと、プロ仕様のスペックの両方を併せ持つ刈込鋏です。
「ずっと手作りを続けますよ。それがうちのモノづくりやき」と2代目の笹岡悟さんが話す通り、笹岡鋏製作所の製品はすべてが手作り。しっかりと槌もしくはベルトハンマーを使って鍛えて製品を作っています。焼き入れや焼き戻しの温度管理も人の目で行い、鋼を硬化させて粘りを生んだ刃物は、切れ味が抜群。それでいてしなやかさも併せ持つ、まさに手作りだからできる製品ばかりです。
鍛え抜いた鋼に最適な熱処理を施し、手研ぎで整えられた刃。そのふたつを合わせて留めるカシメ。手作りの温かさがにじみ出ている本職仕様の刈込鋏です。
創業1970年。初代の笹岡英二さんが堺の鋏鍛治で12年修行して高知に帰り、開業したのが笹岡鋏製作所の始まりです。土佐は刃物の名産地ですが、その中心地は高知市の北側にある香美市です。対して、笹岡鋏製作所があるのは、高知市の西側にある仁淀川沿いの、いの町。地域では少ない鍛冶屋として、鋏だけではなく包丁や農具など、地域の人たちが必要とするさまざまなものをチャレンジ精神旺盛に作り続けてきました。二代目の笹岡悟さんは、使い手の声を聞いた丁寧なモノづくりが得意。この二人の特性が相まって、チャレンジ精神旺盛で丁寧という笹岡鋏製作所の特徴が生まれています。
門型715mm・白紙2号 | |
全長 | 715mm |
刃の長さ ※1 | 195mm |
柄の長さ | 450mm |
重量 | 875g |
刃の鋼 | 白紙2号 |
柄の材質 | 樫 |
※ カシメの中心から刃先までの長さ
※ 手作りの製品のため微差はご了承ください