飛庄について
モットーは質実剛健。切れるのは当たり前。その上を目指す!
飛庄の剪定鋏を愛用する人たちに使い心地を聞くと、「よく切れる」「握りやすい」「たくさん切っても疲れにくい」という声をよく聞きます。さまざまな部位にたくさんのこだわりが詰まっている飛庄の剪定鋏ですが、代表的なことは以下の3つ。「温度管理がしっかりしているので、用途に最適な刃を製造している」「人間工学に基づいた持ち手を設計」「使う人の意見をよく聞いてストックしている(モデルチェンジの時に活かしているそうです)」。当代の飛塚大貴さんにモットーを伺ったところ、「質実剛健なものづくりを目指しています。鋏鍛治ですから切れることは当たり前。その上でしっかりとしたものを作ります」とのことでした。2023年10月には飛翠と飛鴒という新製品を世に送り出しました。KAIKAE.JPでも取り扱っています。
写真=鋏を作る4代目(当代)・飛塚大貴さん
日本の剪定鋏の歴史を背負いながら独自のものづくりを展開。
明治時代から日本の剪定鋏の歴史がスタートしますが、飛庄はその中でも山形県内で発達した桑や果樹用の剪定鋏鍛冶屋に端を発します。初代の飛塚庄次郎さんは、県内でいち早く製造を開始した製鋏所で剪定鋏づくりを修行し、独立。飛塚製鋏所を開業しました。実直なものづくりを続けていく中で大きな変化が起こったのは、3代目の飛塚靖仁さんの時代。もっと切れるように・使いやすいようにと、既存の鋏の改良や新型の開発を行いました。代表的なものはA型とB型の長所を併せ持ったSR型の開発、構造そのものを見直したNew-A型への改良、他に類を見ない刃合わせがない飛龍型の開発などです。時は流れ、今は4代目の飛塚大貴さんの時代。『質実剛健』のものづくりを基本に、さらなる改良や開発に意欲的に取り組んでいます。世界でも評価が高く、日本を代表する剪定鋏メーカーです。
写真=さまざまな鋏が用途別に作られている