・全長165mmですが、体格に関係なくすべての人を対象にした剪定鋏です。
・指先でつまむように枝を切断できます
・トップモデルの飛龍と同様に合わせがない刃、グリスホールなどの機構が盛り込まれています
・切断能力が高く軽いため、疲れにくい剪定鋏です。
・つまり、果樹園農家やワイナリー、プロの庭師などに最適です。
・これ1丁だけでかなりの種類の作業が可能です。
飛翠には、飛庄で最も高機能なモデルとされている飛龍に採用された工夫も採用されています。切る際の抵抗のなさが、その最大の特徴。刃の薄さ、鏡面に仕上げられた刃、滑らかな動きを保持するグリス溜まり、刃と刃が非接触で切り進むことによる摩擦と抵抗の少なさ。人間工学に基づいた各部の設計により、非常にバランスよく仕上がっています。
使用したとある人の感想は、「まるでバターを切るようだ」というもの。手から近く、指でつまむ感覚で剪定できるため、とても軽やかに作業ができます。小さい鋏ですが、あらゆる体格の方を対象としています。剪定鋸が必要にならないようなシーンでは、これ1丁だけでたいていの作業が可能です。
開発のキッカケは、山形の桃農家さんが「こういう形(ピストル型)の剪定鋏がほしいんだよなぁ」と話したこと。聞けば、混み入った場所の硬く細い枝をスムーズに剪定したいとのことでした。これまで蓄積したノウハウを総動員して作ったのが、この飛鴒と飛翠になります。飛鴒の特徴は、刃と刃が接触しない飛翠とは異なり、きちんとした刃の合わせがあること。双方に共通するのは、薄めに作られた鏡面仕上げの刃により抵抗を極限まで減らしていることです。 ※2023年11月に新登場した飛翠と飛鴒
小さいからこそ軽い。薄く鋭く鏡面仕上げの刃だから、どんどん切り進む。この特性を持つ剪定鋏で作業をし続けると、ひとつの事実に気付きます。それは、疲れにくいということ。微細な抵抗や反動が積み重なると、たとえ一回の切る動作では何も感じなくとも、数百を超すと手や腕の筋に疲労が蓄積します。飛鴒は、この1回ずつ蓄積される疲れが少なくなるため、半日や1日の作業では違いが歴然。腱鞘炎などに悩んでいるプロの庭師、果樹園農家、ワイン農家、園芸家にこそおすすめしたい剪定鋏です。 ※写真は飛翠と飛鴒の推奨の持ち方
飛庄は剪定鋏鍛冶としては4代、刃物鍛治としては10代続く、山形の老舗鍛冶屋です。山形県は現在まで続く、日本を代表するフルーツの生産地。飛庄の初代は果樹園や養蚕に使う鋏を生産していましたが、切れ味の良さから本職の庭師にも使われるようになっていきました。独自の熱処理と光沢技術は代を重ねるごとに改良が加えられ、現当主の飛塚大貴さんのモノづくりのモットーは、「質実剛健であること」です。
飛翠 | 飛鴒 | |
全長 | 165mm | 165mm |
刃の長さ ※1 | 47mm | 47mm |
重量 | 200g | 200g |
構造 | 全鋼 | 全鋼 |
刃の材質 | KA-70 | KA-70 |
持ち手の材質 ※2 | KA-70 | KA-70 |
※手作りの製品のため、多少の誤差はございます。ご了承ください。
※1 刃先からボルトの中心までの長さです。
※2 全鋼製品は刃と持ち手が一体構造なので、それぞれ同じ材質になります。