用の美という言葉がありますが、飛庄の松葉切鋏は切れ味が良く、サイズや重量、バランスなどがとても良い鋏です。その結果、とても普段使いしやすい鋏なのですが、そのシェイプは洗練され、刃も美しく仕上げられています。手にすると、今日の作業がはかどりそうな気分にさせてくれる一丁です。
鉛バスによる焼き入れのメリットはふたつ。脱炭を減らせるため鋼材の硬度を下げることなく焼き入れができます。また、温度管理が可能なため、常に一定温度での焼き入れが可能。安定して高品質な刃を生産しています。
飛庄は剪定鋏鍛冶としては4代、刃物鍛治としては10代続く、山形の老舗鍛冶屋です。山形県は現在まで続く、日本を代表するフルーツの生産地。飛庄の初代は果樹園や養蚕に使う鋏を生産していましたが、切れ味の良さから本職の庭師にも使われるようになっていきました。独自の熱処理と光沢技術は代を重ねるごとに改良が加えられ、現当主の飛塚大貴さんのモノづくりのモットーは、「質実剛健であること」です。
輪なし | 輪あり | |
全長 | 230mm | 230mm |
刃の長さ ※1 | 103mm | 103mm |
重量 | 240g | 260g |
構造 | 全鋼 | 全鋼 |
刃の材質 | S60C (TOKKIN) | S60C (TOKKIN) |
持ち手の材質 ※2 | S60C (TOKKIN) | S60C (TOKKIN) |
※手作りの製品のため、多少の誤差はございます。ご了承ください。
※1 刃先からボルトの中心までの長さです。
※2 全鋼製品は刃と持ち手が一体構造なので、それぞれ同じ材質になります。