その名のとおり、片手で刈り込み作業を行う時に最適な鋏です。両刃は葉刈りに特化した鋏ですが、この片刃は細い枝なら切ることができるため、作業範囲が広いことが特徴です。
的確な熱処理により理想的なポテンシャルが引き出された鋼を、手作業により丁寧に刃付けしています。長い切り刃により生み出される心地良い切れ味が特徴で、軽快な作業性で人気の商品です。
全長は270mmと長めですが軽量化が図られているため、見た目よりも軽く感じることも大きな特徴。刃の開き=持ち手の開きが適度になるようにも設計されているので、長時間の作業にも適しています。
片手でできる刈り込み作業の最大効率化を目指して開発された鋏です。パワーや作業面積は両手で持つ刈込鋏には敵いませんが、片手で小回りがきくため、丁寧な仕上げを目指せます。プロの愛用者が多い鋏です。
鉛バスによる焼き入れのメリットはふたつ。脱炭を減らせるため鋼材の硬度を下げることなく焼き入れができます。また、温度管理が可能なため、常に一定温度での焼き入れが可能。安定して高品質な刃を生産しています。
飛庄は剪定鋏鍛冶としては4代、刃物鍛治としては10代続く、山形の老舗鍛冶屋です。山形県は現在まで続く、日本を代表するフルーツの生産地。飛庄の初代は果樹園や養蚕に使う鋏を生産していましたが、切れ味の良さから本職の庭師にも使われるようになっていきました。独自の熱処理と光沢技術は代を重ねるごとに改良が加えられ、現当主の飛塚大貴さんのモノづくりのモットーは、「質実剛健であること」です。
片手刈込鋏・片刃・270mm | 右利き用 | 左利き用 |
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全長 | 270mm | 270mm |
刃の長さ ※1 | 125mm | 125mm |
重量 | 300g | 300g |
構造 | 全鋼 | 全鋼 |
刃の材質 | KA-70 | KA-70 |
持ち手の材質 ※2 | KA-70 | KA-70 |
※手作りの製品のため、多少の誤差はございます。ご了承ください。
※1 刃先からボルトの中心までの長さです。
※2 全鋼製品は刃と持ち手が一体構造なので、それぞれ同じ材質になります。