鍛造によって鍛えて作られた蜂蜜包丁(蜜刃)です。養蜂家さんが育てている巣箱から採蜜をするための道具で、切る・すくい取るという機能が必要になります。
本家松永製作所の蜂蜜包丁(蜜刃)は、先端がやや反ったタイプで先端部分は断ち落とされ、先にも刃が備え付けられていることが特徴。刃身を使って広い面積を切り取ることがメインの用途ですが、この先端の刃を使えば隅や角といった、通常では届きづらい箇所の採蜜もできます。反り刃のメリットは、思ったよりも深く刺さらないこと。作業性が向上する鍛造の蜂蜜包丁(蜜刃)を、ぜひお試しください。
なんてことはない写真かもしれません。しかし、この蜜刃の刃と刃先にはいろいろと工夫が込められています。まず、真ん中を走る稜線。この角度や角の付き方は試行錯誤の末に生まれています。ぐいっと剃っている形状は、巣箱の角を取りやすくするための曲がりです。先端を落とし、少し刃を付けているのは、力を入れたい箇所に集中して刃が当たるためのもの。手の延長方向なのでスムーズに作業ができます。
農業が盛んな時、農具は作れば作っただけ売れていったそうです。しかし、便利な機械や使い捨ての製品が増えていく中で、鍛冶屋はさまざまな選択肢から生き方を決めるのですが、本家 松永製作所が選んだのは、楽しんでお客様がほしいものを作る道。キャンプで使うアイアン製品や道具、ドッグポールなどの愛犬家グッズなど、自由自在に鉄と鋼を扱う中で生み出しています。伝統的なんだけれども新しい。「そんな鍛冶屋がいたっていいじゃない」とは鍛治師の笠原さんの言葉です。
昭和22年に創業した群馬県安中市の本家松永製作所は、常にニーズ応じたモノづくりを行ってきました。昭和の時代は、主に農具や包丁を生産。続いて平成の時代は、大量生産品に押されて鍛冶屋の廃業が相次いだことで、関東一円はもちろん、他の地域の道具を作るようになりました。そして今、3代目の笠原好男さんが大切にしているのはチャレンジ精神。「アイデアはお客さんがくれるんですよ」と、ニーズに応じてキャンプ道具やアウトドアグッズも作っています。KAIKAE.JPでも、配送が困難な製品以外はラインナップを拡充していく予定です。ご期待ください。
全長 | 388mm |
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刃の長さ | 255mm |
重量 | 195g |
刃の材質 | 炭素工具鋼 |
※手作りの製品のため、多少の誤差はございます。ご了承ください。