KAIKAE.JPのためにワンランク上を目指して作られた千代シリーズ。製作者の日野浦睦さんのご祖母さんのお名前を冠しています。当商品は牛刀です。
落ち着いた黒打ち仕上げに、よく切れる灰色の刃先。黒い桂に栗の木を使った柄。性能と美観のバランスが素晴らしい包丁です。千代シリーズの牛刀の刃には、鍛治職人の技術力がはっきりと出る白紙2号を採用。鋼という素材と鍛造を知り尽くした日野浦刃物工房が作る刃は素晴らしいのひとこと。使った人たちからも「毎日のお料理が楽しくなりました」などの声をいただいています。※女性からの声も多いです。茶色とグレーの色合いが良いから買ったという声もお聞きします。
210mmの牛刀は、ちょっとサイズ感がある肉や野菜を切ることが多い人にとって最適。大きなものよりも通常から小さいサイズの食材が多い人は180mmが小回りがきき扱いやすいです。
日野浦刃物工房が製造した刃物が届いて箱を開けた時に、ちょっと違う雰囲気がすることを感じる人が多いのではないでしょうか。刃物や鍛冶屋というと無骨なイメージがあるかもしれませんが、こと日野浦刃物工房が作る刃物には無骨さは感じられません。しっとりとした上品な感覚が漂っています。実際に、この千代シリーズの包丁に採用されている黒打ち仕上げも黒ではなく濃いグレーで、刃のグレー、刃先の薄いグレーとのコントラストが素晴らしいです。その裏側にあるのが、地道で無骨な火造りの努力です。ご本人たちは多くを語りませんが、研究と努力の賜物で今の日野浦刃物工房の刃物が存在しています。
包丁には主流となる形が存在しますが、鉈や鎌は一山越えたら形状が違うほどの多様性を持っています。味方村から始まった日野浦刃物工房は、市況が良い時代も悪い時代も乗り越えて現在に至るまでに周辺地域だけでなく、日本各地の鉈を作るようになっていきました。そのチャレンジスピリットがあるからこそ、その刃物に合った品質、さまざまな形状、創意工夫を凝らした模様など、自由自在に鉄と鋼を扱います。よく鍛冶屋について「炎と格闘する」という表現を見ますが、日野浦刃物工房は火や熱を自在に操る指揮者のようです。
4代にわたり、高品質な刃物を作り続けている日野浦刃物工房。そのブランド名の「味方屋」は、初代が旧・味方村で鍛冶屋を始めたことに由来します。二代目より日本刃物三大生産地のひとつ、新潟県三条市に移り鉈鍛治として活躍しました。三代目以降は、需要が減った鉈だけでなく包丁などの刃物も製造。特に三代目の日野浦司さんは科学的な見地から日本剃刀を生産した岩崎航介 氏の系譜で、冶金学なども習得。職人としての勘やセンスと科学を両立させたモノづくりの集大成が味方屋の刃物です。現在、製造のメインは四代目の日野浦睦さんに継承。彼もまた、努力とセンスを融合させた素晴らしいモノづくりからファンを着実に増やしています。
千代 牛刀210mm | 千代 牛刀180mm | |
全長 | 352nn | 323mm |
刃の長さ ※1 | 225mm | 195mm |
有効刃渡 ※2 | 210mm | 180mm |
重量 | 165g | 145g |
刃 | 両刃 | 両刃 |
構造 | 割込 | 割込 |
刃の鋼 | 白紙2号 | 白紙2号 |
地金 | 極軟鉄 | 極軟鉄 |
柄の材質 | 栗 | 栗 |
※1 マチを含めた刃先までの長さ
※2 実測ではこの数値より数ミリ長いです
※ 手作りの製品のため微差はご了承ください